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プロジェクトミーティングでの意見の求め方
客先のプロジェクトミーティングを仕切ることになりました。注意すべき点があれば、教えてください。
意見を求める際は「下から当てる」のが原則です。間違っても、最初に社長の意見を求めないこと。
コンサルティングの実施形態と必要スキル
コンサルティングの実施形態として、クライアントとプロジェクトチームを編成し、プロジェクトミーティングを定期的に開催していくことで課題解決を推進していく、というやり方があります。
これは、オーソドックスで標準的なやり方と言えるでしょう。
慣れてくれば、クライアントの誰かに司会・進行をしてもらうようにできますが、プロジェクトの立ち上げ当初は、司会・進行役はコンサルタントが務めることになるでしょう。
その際に必要なのが「ファシリテーション」のスキルです。
ファシリテーションのスキルを本格的に学ぶとなると、かなり専門的な内容になってしまいますが、今回は、「当て方」のコツについてお伝えしたいと思います。
「当て方」には原則がある
「当て方」というのは、意見を言ってもらう人を司会者が指名するやり方のことです。
「意見のある方?」と尋ねてみて、「はい!はい!」とプロジェクトメンバーが自主的にどんどん発言していく、という状況は、あまり起こらないかと思います。
また、そのような状況になるとしても、いわゆる「声の大きい人」ばかり"優遇"されてしまうという結果にもなりがちです。自主的に発言しなくても、よいアイデア・意見を持っているメンバーは、いるものです。
そこで、指名して意見を言ってもらいます。それが「当てる」ということですね。
で、「当てる」順番をどうするか、という問題です。
議題にもよりますが、原則としては「下から当てる」と考えておくとよいです。
「下」というのや、役職・職位のことです。間違っても、最初に社長を指名してはいけません。
なぜなら、社長が意見を言ったら最後、それが結論であり、議論が終わってしまうからです。
一般的に、「上の人」の意見を「下の人」が反対したり、覆したりするのは、やりにくいものです。ですが、その逆はOKです。
そんな配慮をすると、「下の人」から順に当てていくというのが必然となります。
ですので、プロジェクトミーティングの着席順も、コンサルタントの左側から時計回りに役職順にしてもらったりします。コンサルタントの右隣りが社長(あるいはミーティングの最高上位者)となります。
※こちらもご参考に:「課題」の設定が成果を左右する