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習慣として、日経新聞に毎日目を通しているビジネスパースンの方は、多いことでしょう。

そうすることで、ひとかどの情報通・経済通になることはできるかも知れません。

ですが、インターネットや情報ツールが発展し、情報をリアルタイムで入手することが非常に容易になっているのが現在です。

つまり、情報を持っているというだけでは、ビジネスパースンとして当たり前のことに過ぎず、本当に価値ある人材になるためには、情報を加工、新たなアイデアをしアウトプットする能力が必要になります。つまり、勝負のポイントは「発想力」なのです。

今の時代ほど、発想力が求められている時代はありません。

企業にとっては、新たなアイデアが競争力の源泉であり、収益を生み出す「打出の小槌」なのです。

たとえばiPhoneやiPadなどのアップル社の製品は、技術的な部分よりもコンセプトやデザインといった優れた発想力が、ユーザーの熱狂的な支持を勝ち得ていると言えるでしょう。

それだけ価値のある「発想力」ですが、当然、それを発揮するのは容易なことではありません。

発想力に自信があると胸を張って言える人は、そう多くはないはずです。

あぁ、自分にもそんな豊かな発想力があったらいいのに・・・。

私もかつて、駆け出しのコンサルタントだった頃、そのことで悩んだ時期がありました。

知恵や発想が泉の如く湧き出るようなコンサルタントになれれば、クライアントにもっとお役に立てるはず。どうすれば、そうなれるのだろうか・・。

多数のビジネス書も読みました。おかげでたくさんの知識を身につけることができました。ですが、発想が豊かになった実感は得られません。

そこで目をつけたのが、日経新聞の記事です。日経記事に掲載されるさまざまな企業の取り組みは、まさに「生きた事例」です。情報として読むだけでなく、それらをベンチマークすることで、コンサルティングに役立てることができるのではないか。

全くオリジナルな発想を生み出せるのは、ごく一部の天才と呼ばれる人たちだけでしょう。ですが、日経記事の「生きた事例」をベンチマークすれば、凡人でも、それをきっかけとして、どんどんと発想を生み出していくことができるのです。

その時以来、日経新聞の読み方が大きく変わりました。それを習慣化するために、メールマガジン「経営戦略考−日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則」を創刊し、非常に多くの読者からの支持をいただくようにもなりました。

そして何よりも、新聞記事を読み解く訓練を積むことで、新たなビジネス発想を生むコツがわかってくるようになりました。おかげでクライアントへの提案の質も量も、飛躍的に充実するようになりました。

そのノウハウを昨年開催したセミナーでお話ししたところ、ある編集者の方から、書籍化の企画をいただきました。

それが

「『日経』で鍛える！ビジネス発想力〜１本のベタ記事から3000万円を生む『３・４・４の法則』」

です。

今回は、その出版記念セミナーとなりますが、セミナーでは、本では書き尽くせなかった内容を含め、さらに細かい具体的なノウハウ・ハウツーを公開します。ご参加にあたっては、当日の日本経済新聞（朝刊）をご持参ください。セミナー内で、書籍には収録されていない最新記事を材料にとりあげ、読み解き方を「実演解説」させていただきます。